中国産しいたけ、日本のポジティブリストにより対日輸出が激減
中国は世界最大のしいたけ生産国だ。中国産しいたけの最も重要な輸出先は日本だが、近年、日本における輸入食品の安全標準は日に日に厳しくなっており、中国産しいたけの対日輸出は減少を続けている。中でも浙江省慶元県ではしいたけの対日輸出が6割前後激減した。「第一財経日報」が伝えた。中国食用菌協会の毛伝福副会長(ビジネス英語)は、「2009年、中国のしいたけ生産量は340万トン前後、生産額は約350億元で、中国は世界最大のしいたけ生産国、最大の輸出国となった。日本は中国産しいたけの主要市場だが、対日輸出量は近年減少を続けている」と述べる。
800年前からしいたけを栽培する浙江省慶元県は「しいたけの郷」と呼ばれ、毎年の干ししいたけ生産量は6千トン余りに上る。同県食用菌管理局の張世炎局長は、「日本は干ししいたけをメインとした慶元県の主要市場だ。数年前までは、干ししいたけの約50%、熟女つまり3千-4千トンを日本に輸出してきた。しかし現在は20%未満の1千トンあまりとなった。輸出減少の主な原因は、日本が2006年にポジティブリスト制度を実施したことにある」と述べる。同制度により、しいたけなど農産物の農薬残留量は1キロあたり0.01ミリグラムを超えてはならないと規定された。
ポジティブリストの導入は、中国のしいたけ輸出企業のコストを増加させることとなった。毛伝福副会長は、「干ししいたけはコンテナ1箱あたり2-3トンに上る。1キロあたり粗利益3元として計算すると、コンテナ1箱あたりの粗利益は9千元前後だ。一方、輸出入のための指標の検査費用は1つあたり500元。もし5つの検査を行えば、費用は2500元となる。太陽光発電検査費用の増加により、中国のしいたけ輸出企業の利益は半分ほどになってしまった。このことはしいたけ輸出の積極性に影響を与えている」と述べる。
張世炎局長は、農産物に対する日本の品質的要求は非常に高く、健康を守るために必要なレベルを超えており、実は一種の貿易障壁となっているとの見方を示す。業界関係者によると、日本は技術標準を引き上げたことで、多くの利益を得ているという。「日本は中国産食品の品質問題を大々的に宣伝し、日本の消費者に中国産の食品は毒だと思わせている。私たちの輸出する干ししいたけは1キロあたり千円前後だ。日本産のしいたけはもともと1キロ当たり3千円ほどだったが、現在は1キロあたり5千円-6千円にまで値上がりしている」と述べる。
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