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米国の下院議員2名はこのほど、「米国で50万ドル以上の住宅を購入した外国人を対象に一時居住ビザを発給し、低迷する米国住宅市場の活性化を図る」とする議案を国会に提出した。中国証券報が報じた。
全米住宅業者協会(National Association of Realtors、NAR)による「2011年国際住宅購入活動」調査報告書によると、中国人の住宅購入者は今年、米国の住宅価格低下を狙い積極的に購入に動いており、外国人購入者数の9%を占め、カナダに次ぐ2位となった。
◆中国人による米国住宅購入額が73億8000万ドルに
同報告書によると、2011年3月までの1年間、外国人購入者の米国における住宅購入額は前年比160億ドル増の820億ドルに達した。
これら外国人購入者の出身国は70カ国にのぼり、トップ5は順にカナダ、中国、インド、メキシコ、英国で、全体の53%を占めた。
うち中国人購入者は、2007年の5%から9%に急増し、TOEIC購入額は73億8000万ドルでカナダに続いた。これは全米住宅購入総額1兆700億ドルの0.69%に相当する。
同報告書によると、米国人の住宅購入平均価格は21万8000ドルで、外国人は31万5000ドルに達する。同協会は中国人購入者に関する具体的な資料を公開していないが、大まかな計算によると、中国人購入者は1年間で2万3000軒以上の住宅を購入していることになる。
今年は外国人購入者の低価格住宅に対する需要が旺盛で、約45%の外国人購入者(2007年は28%)が20万ドル以下の住宅を求めた。
◆中国人、米住宅購入の7割がロサンゼルスに集中
同報告書によると、外国人購入者の住宅購入地は、フロリダ州が31%、カリフォルニア州が12%、テキサス州が9%、アリゾナ州が6%と集中した。
外国人購入者の好みはそれぞれ異なっている。不動産投資欧州の購入者は米国東部地区を選び、南アメリカの購入者は南部の各州を選んでいる。アジアの購入者の間では、西部のカリフォルニア州の人気が高い。
同協会のロナルド・フィリップス主席は、「中国人購入者の7割は西海岸のカリフォルニア州ロサンゼルスを選択し、ニューヨークとマイアミが続いた」と指摘した。
華人は特定の場所に集まり、コミュニティーを形成する傾向がある。例えば各地の中華街では交流が盛んだ。
また中国人購入者は、気候や経済面の要素を重視している。気候が適した観光地や、経済が発達した世界一流の大都市は、中国人にとって魅力的だ。
◆中国人購入者は現金の支払いが主流
同報告書によると、外国人購入者の62%はローンを組まず、直接現金によって取引を行っている。
ロナルド・フィリップス主席は、「特に中国人購入者は、米国の不動産ローンについて詳しくなく、現金による一括払いが主流だ」と語った。
ニューヨークの北京市民会の蒋健会長は、上野クリニック「中国人にはグリーンカードがない。つまり米国の銀行では信用に関する記録がなく、ローンが組めないため、現金払いしかない」と指摘した。
◆住宅購入目的、長期的居住が中心
ロナルド・フィリップス主席は、「中国と比較して米国の不動産資源には余裕があり、価格も安く投資の危険性が低い。中国人にとって理想的な選択だろう」と語った。
同氏によると、外国人購入者の住宅購入の用途は、長期的居住が37%、家族や友人とのバカンスが28%、賃貸しが16%、テナントが4%となっている。また上述した用途の全てに当てはまるという回答が13%に達し、用途が不明とした人も2%に達した。中国人購入者にとっての主な用途は、長期的居住とビジネス投資の2種だ。うち長期的居住が絶対的な比率を占めている。 |
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